2019年09月26日

墨について

文房四宝(墨)

テレビで珍しく「墨」の話が。

曰く、伊勢の鈴鹿でニカワに工夫を

こらすことで、ニジミが実に美しい

固型墨が造られているとか。昔から、

奈良へ墨づくりの出稼ぎに出ていた

人達が故郷へ帰って伊勢の白子でも

造りはじめたものと聞くが、今では

右の一軒しかないという。

なにしろ今や墨液全盛であるが、

そんな風に頑張っている職人も居る

というから心強い。

問い合わせてみると、松煙、竹煙の

煤を用いて、というものらしい。

当方としては油煙のものをと思って

いたので、此度は一旦ペンディング

したのだが興味津々ではある。

posted by 今口鷺外 at 04:27| 文房四宝あれこれ

2019年08月28日

筆について

文房四宝(筆)

どんな時にどんな筆を用いるべきか?

私どもにとっては大きな問題である。

作品づくりに羊毫を用いることで、何とも

いえぬソフトな佳き線が出て、大成功と

いうケースも多い。とはいえ羊毫は正直

使いづらく、よって日頃から実用書を

書くにも使う程に慣れておかないと、

いざという時苦労することに。しかし乍ら

例えば書写検定試験の時など、わざわざ

羊毫を駆使する必要はなく、ここでは

書き易い兼毫あたりがよろしいのでは。

書検の方では「芸術性は求めていません」

と申しております。

posted by 今口鷺外 at 20:11| 文房四宝あれこれ

2019年07月26日

筆について

文房四宝(筆)

長い間に随分と沢山の筆を使ってきて、

机の周りは大小の筆で一杯である。

作品書きには通常、羊毫を用いることが

多いのだが、時に手近な筆を何気なく取って

書くことも。先日、ちょっと大事な作品を

仕上げるのに、たまたま取ったのが、

それこそ子供用の如きもので、二千円位で、

しかもかなり手荒く使った形跡のもの。

ところが聯落に七文字程書いてみたそれが

存外のこと、面白い作品に成ったんでス。

イヤ、こんな事があるから安いものであれ、

古いものであれ大切に残しておくべきと

改めて思わされたという話。

posted by 今口鷺外 at 02:10| 文房四宝あれこれ

2019年05月29日

紙について

文房四宝(紙)

漢字作品の場合、大抵は中国製の所謂本画仙と

いわれるものを用いることが多い。寸法的にも

3×6や2×8等の大きいものが多くなる。昔は

全紙しか手に入り難く(当時は造れなかったと

きく)その時分からの蔵品は全紙ばかり。昔は

それを継いで用いていたものである。今はつい

市販の大判を用いるので、結果全紙を使う機会

少なく、ねむらせているのが実状である。

さいわい本画仙は、長期間寝かせる方が良いと

いうのだが…。そのうちに秘蔵したる紙をもって

の名作が出来るのではと思いたいが、果たして…。


posted by 今口鷺外 at 15:34| 文房四宝あれこれ

2019年04月25日

墨磨機について

文房四宝(墨磨機)

社中の人が墨磨機が欲しいということで、あちら

こちらと調べたのだが、なんと殆どの会社が

製造中止方向であるという。捜し廻った揚げ句、

これ位ならと見つけたのが、円型の羅紋硯を使う

回転式のもの。これとて業者手持ちの何台かで、

今後はつくる予定無しとか。以前から何軒かの

業者に質すのだが、販売予想からとても間尺に

合わぬとかで…。

よもや書人皆が墨液の愛用者になり下がって

了いはせぬかと、誠にさみしくも悲しい気分が

否めない。



posted by 今口鷺外 at 23:34| 文房四宝あれこれ