2017年09月29日

紙について

文房四宝(紙)

練習でも作品づくりにも、用紙選びは大切なこと

です。にじみの少ないものは、或る意味書き易い

のだが、筆文字特有な美しさが表現しにくい。

例えば本画仙紙といわれるものなど結構にじむ

ものは同時に渇れやすいということでもある。

よって書きにくいようにも思えるが、この潤渇が

書の大きな魅力となれば、それなりの工夫が

必要となる。まずはメリハリのあるリズムで書く

というのも大切な一方法なのである。即ち筆圧の

加減を上手く調節して墨の出方を…ということ。

やはり慣れが一番ということか。

posted by 今口鷺外 at 23:09| 文房四宝あれこれ

2017年08月25日

墨について

文房四宝(墨)

普段の練習には墨液を用いることが多いのだが、

作品制作には何としても所蔵の良質な墨の出番でと

成るのである。よってストック中の高級墨は今では

随分な数となっていて、無論使い切れぬまま…。

「書家死んで墨を遺す」はお定まりのことのよう

なので、これ致し方なく覚悟のほかありますまい。

時々引っぱり出して眺めては、何れこの自慢の墨が

どんな名作に生まれ変わるのか、はたまた生まれ

変わらせぬ方がよろしいのかなどと考えたりする

という訳でして・・・。

posted by 今口鷺外 at 00:32| 文房四宝あれこれ

2017年07月26日

墨について

文房四宝(墨)

作品製作に当って、手磨りもしくは機械に頼ったり

するのだが、果たして充分に磨った濃いままか、

それとも水を加えながらの淡墨による作品効果を

狙うか、そしてその薄め具合はと、毎回乍ら迷う

ことに成る。これはという作品の場合には充分寝か

せた上質な墨を用いるので、そこは慎重になる。

では参考までにどの程度の墨かと言えば、目安とし

て10p位のもので、一万〜二万円位のものを少なく

とも10年は寝かせたい。尤も10p位の墨では例えば

機械にかけた場合見る間に磨り減って了うので、

結構な大きなものを用意することになる。  

(次号へつづく)

posted by 今口鷺外 at 10:42| 文房四宝あれこれ

2017年05月25日

硯について

文房四宝(硯)

このところ小さい文字を書く機会が多く、その度

白鷺巣では端渓、自宅では歙州(きゅうじゅう)の

20p位の硯を用いる事が多い。時々自身で磨墨

するのも気分良いものだが…。思えば数十年前、

中国の名硯の値段は今の何倍もの高価なもので

あった。その点今の人達は仕合わせと思いきや、

皮肉なもので墨を磨る人が激減しているという

から誠にさみしい限り。(だから安く成ったのに

違いないのだが。)思いは複雑である。

posted by 今口鷺外 at 22:47| 文房四宝あれこれ

2017年04月26日

筆について

文房四宝(筆)

年令と共に決して楽ではなくなってきた細字、

しかし、今も漢字・仮名と細字を好んで書きた

がる小生。例えば写経には連盟の志適≠

用いたり、ここ一番となれば、より厳選された

先のきく小筆を用いている。先日この細楷用の

小筆(中国製)を仮名臨書に用いてみたのだが、

存外に具合よろしい。通常は日本製の面相筆状の

ものを用いていたのだが、使い方次第結構いけ

そうだなと、今のところ気に入ってはいるが・・・。

posted by 今口鷺外 at 23:41| 文房四宝あれこれ