伝統書から創作芸術といった書アート作品だけではなく、命名書や表彰状などの実用書、
店名看板・CDジャケットなどの商用ロゴデザインまで、
あらゆるシーンでの筆文字・手書き文字の魅力を発信しています。
書道教室や企業での研修、通信教育なども行っています。
2021年05月26日
文房四宝(紙)
ペンで字を書く時、今の一般的な紙を使うと、
存外に滲み過ぎることが多々ある。毛筆作品
じゃあるまいし、これはいただけない。昔は
インクをもって手書きするのは当たり前のこと
であったので、大概のものはそれなりに滲み
止めがされていたものと思(おぼ)しく、
そんなに苦労した覚えはない。それが今の時代、
大体が活字印刷(即ちプリンター)である為、
それ程滲みを気にする必要がなくなったのかも
知れない。よって天外≠フ硬筆手本を書く
場合は、念の為硬筆専用に作られたものを
用いるようにしてはいる。残念乍らそんな
時代なのである。
posted by 今口鷺外 at 03:41|
文房四宝あれこれ
2021年04月30日
文房四宝(万年筆)
半世紀も前になるが、興味あって、外国、国産
問わず沢山の万年筆を比較したことがあって、
結果選んだのがセーラーのプロフィット
シリーズのもの。
今も愛用に至っているのだが、書くものによって
使い分けている次第。時に古いペリカン(♯400)
を引っ張りだしてもみれば存外の使い易さに
こちらも愛用している。上達したいと切念、
よって佳き道具を求めるは必然。そう思えば
小生にとっては武士の刀の如きもので、書人に
とって何よりも大切なもの。まだまだ上達
したいものと、常に思ってはいる。
posted by 今口鷺外 at 00:39|
文房四宝あれこれ
2021年03月27日
文房四宝
連盟では毎月「天外」の書き方動画を配信して
いて、「非常にわかりやすい」と好評のようで
結構なことと喜んでいる。撮影の折、成るべく
上等(?)の道具(文房具)を用いて、書の
愉しさを感じてほしいものと思っている。
手持ちの端渓などの硯、様々な文鎮、筆置き、
水指し等々、やっぱり身の回りの佳き道具たちは
大いにモチベーションを上げてくれるのである。
要は書に浸る至福のひと時を、こんな時こそ
大切に味わいたいもの。
posted by 今口鷺外 at 19:07|
文房四宝あれこれ
2021年02月26日
文房四宝(硯)
書家にとって、それこそ魂とも言うべき硯石。
ちょっとばかり自慢のものも持っているが、
正直曾て程には出番がこない。ただ小さめの
字を書く時は(例えば写経や仮名臨書など)
何としてもゆっくりと取って置きの古い墨を
磨って、と成る。端渓もいいが、小生割に歙州
(きゅうじゅう)も好きで15×20センチ位の
歙州硯(清代)に登場して頂く事が多い。
墨道には紗(しゃ)を掛けたように極く細かな
波紋が美しく立っていて(暗細羅紋)、妙に
心落ちつけてくれる風情。書人にとって静かに
磨墨する時こそ至福の時なのであります。
posted by 今口鷺外 at 16:02|
文房四宝あれこれ
2021年01月27日
文房四宝(紙)
文房四宝のうち、もっとも消費の早いのが紙で
あろう。何といっても沢山書くほど上達する
というのは自明の理。半紙などにいたっては、
一回の練習に一体どれ程使うことだろうか。
当然漢字用の方が多く成るのだが…。若い頃は
八時間も九時間も書きっぱなしで、反故(ほご)が
ビニールのゴミ袋何個にも成るという始末。
それこそ紙(神)の罰が下るのではと恐れたり
したものだが。亡き榊莫山さんが本に書いていた。
「反故の紙はワシの努力の汗や」と。成程成程…。
posted by 今口鷺外 at 03:37|
文房四宝あれこれ
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