2016年07月28日

筆について

文房四宝(筆)

今回は筆といっても、万年筆のこと。

毛筆と併せてお手本、またプライベートでの

手紙・葉書などで世話になるのが万年筆。

商売柄常に携行している何本かの中でも

気に入りのものがこれ。三十数年も前、

その頃は万年筆コレクターよろしくペリカン、

モンブランと世界中の万年筆を試したり、

所持したりしていたが、結局のところ多くの条件を

クリアしたのが我国のセーラー ≠ナあった。

写真は同型乍ら、右ブライヤー(木製)と、

左スチール製のもの。漢字用、仮名用と使い分けたり

しているのだが。長いつきあいのお宝なのである。

平成16年8月文房四宝-万年筆写真.jpg

posted by 今口鷺外 at 01:10| 文房四宝あれこれ

2016年06月27日

墨について

文房四宝(墨)

作品づくりでは大概二×八や三×六などの

大きな紙・字が多いので、実は機械による

墨磨りとなってしまう。せめて自前の良質の硯と、

充分に古い上等な墨を用いるようにはしている。

何十時間も動かしっぱなしにして、磨り上がった

ものは銅製の墨池(墨が腐りにくいとされる)に

貯めるという具合。むろん仮名や小作品は成る可く

自身の手磨りを心掛けているつもり。いくつかある

相当に古い名硯(?)も昨今それ程出番がなく、

些か寂しい限りではある。それでも時に取り出して

墨を当ててみると、矢っ張り…と悦に入っている

という次第なのであります。

posted by 今口鷺外 at 12:29| 文房四宝あれこれ

2016年05月03日

筆について

文房四宝(筆)

それにしても、今までを振り返ってみても

おろした筆全てベストな状態というのは

難しいようである。自分で選定した筆も

やっぱり千差万別誠に具合の良いのと、

何かしら気に入らぬというケースも結構

あるのだ。昔々、懇意にしていたベテラン

の文字書き屋さんも「東京から毎回取り寄せる

小筆も、使えるのは五本のうち一本位ですよ」

と言っていた。比較的安い小筆はともかく、

高価な大筆となれば…。何れにせよ筆は時々に

使い分けるべきで、決してオールマイティー

ではないので念のため。

posted by 今口鷺外 at 23:34| 文房四宝あれこれ

2016年04月01日

筆について

文房四宝(筆)

羊毫は確かに何ともいえぬ書き味・線質で実に

魅力的なのであるが、些か使いづらいのも事実。

私共は通常直筆を旨としているのだが、正直に

言えば、羊毫を用いた場合少しばかり所謂

「俯仰法(ふぎょうほう)」(進行方向に少し倒す)

ぎみに使うことが多い。更には穂先の弾力を

保つのに少々大袈裟な動きの筆の使い方を

することになるのである。即ち進行方向に

やや倒しつつ終筆部でツマ先立つようにして

穂先の弾力を取り戻す、という具合である。

また波磔(はたく)でも硬い毫より余程慎重

且大きく大層に筆を動かすことになる。

矢張り慣れなので、是非試してみてほしい。

posted by 今口鷺外 at 23:30| 文房四宝あれこれ

2016年02月25日

筆について

文房四宝(筆)

一体どんな筆がよいのか?大筆の場合(半紙・

条幅など)正直書き易いという意味では些か

硬めの方が良いかも知れない。やわらかい毫の

代表として羊毫、硬めの方は馬など。

無論一長一短があって一概には決められぬもの。

一昔前は、ベテランの上級者は羊毫を使いこなさ

ねばという風潮があり、小生など当時は四苦八苦

したものである。またあの頃は随分と高価なもの

であったが、最近は羊毫の中でも一番上質とされる

細嫩光鋒(さいどんこうほう)といわれるものでも

案外な値で手に入るようである。確かに使い慣れると

得も言えぬ手応えと、ポテリとした他では出せぬ線質で、

つい楷書の場合にも手に取って了うのである。


posted by 今口鷺外 at 15:23| 文房四宝あれこれ