2021年02月26日

文房四宝

文房四宝(硯)

書家にとって、それこそ魂とも言うべき硯石。

ちょっとばかり自慢のものも持っているが、

正直曾て程には出番がこない。ただ小さめの

字を書く時は(例えば写経や仮名臨書など)

何としてもゆっくりと取って置きの古い墨を

磨って、と成る。端渓もいいが、小生割に歙州

(きゅうじゅう)も好きで15×20センチ位の

歙州硯(清代)に登場して頂く事が多い。

墨道には紗(しゃ)を掛けたように極く細かな

波紋が美しく立っていて(暗細羅紋)、妙に

心落ちつけてくれる風情。書人にとって静かに

磨墨する時こそ至福の時なのであります。

posted by 今口鷺外 at 16:02| 文房四宝あれこれ

令和3年3月号 <産経国際書会代表展>

恒例の産経国際書会代表展が開催されました。

画面をクリックして拡大してご覧ください。

第35回産経代表展R3年3月号.jpg


posted by 今口鷺外 at 15:56| 産経国際書展・代表展

2021年01月27日

文房四宝

文房四宝(紙)

文房四宝のうち、もっとも消費の早いのが紙で

あろう。何といっても沢山書くほど上達する

というのは自明の理。半紙などにいたっては、

一回の練習に一体どれ程使うことだろうか。

当然漢字用の方が多く成るのだが…。若い頃は

八時間も九時間も書きっぱなしで、反故(ほご)が

ビニールのゴミ袋何個にも成るという始末。

それこそ紙(神)の罰が下るのではと恐れたり

したものだが。亡き榊莫山さんが本に書いていた。

「反故の紙はワシの努力の汗や」と。成程成程…。

posted by 今口鷺外 at 03:37| 文房四宝あれこれ

磨墨随想 令和3年2月号

令和3年2月号「天外」掲載の磨墨随想です。

磨墨随想R3年2月号.jpg


posted by 今口鷺外 at 03:29| 磨墨随想